日本語学校の譲渡・買収・事業承継に特化した相談窓口
日本語学校の価値と学びを、
次の運営者へつなぐ
M&A・事業承継支援
日本語学校M&A総合センターは、日本語学校の譲渡・売却、買収、会社売却、事業承継を検討する学校法人・運営会社・企業のための相談窓口です。

日本語学校の承継は、一般的な会社の株式や事業を引き継ぐだけでは完結しません。学生の学びを止めないこと、教職員が安心して教育を続けられること、在籍管理や出席管理を適切に引き継ぐこと、募集代理店や進学先、地域との関係を保つこと、校舎・学生寮の契約を確認することなど、教育機関ならではの実務を同時に考える必要があります。
当センターでは、売上や利益だけでは見えない学校の運営基盤を整理し、譲渡企業様が守りたい条件と、譲受候補が確認したい情報を、交渉の段階に応じてつないでいきます。初期相談では学校名を伏せることができ、譲渡を決める前の情報整理からご相談いただけます。
譲渡企業様は、相談料・着手金・中間金・当社成功報酬が0円です。 ただし、税金、登記費用、印紙代、弁護士・税理士・公認会計士・社会保険労務士等の外部専門家費用、行政手続費用、資料取得費等は含まれず、必要に応じて別途発生する場合があります。買い手企業様の費用は、契約前に支払条件、算定方法、支援範囲をご案内します。
日本語学校のM&A・事業承継で、経営者が直面しやすい課題
学校の譲渡を考える理由は一つではありません。後継者が決まっていない、経営者の年齢や健康を踏まえて将来を考えたい、認定制度への対応や教員体制の整備に継続的な投資が必要になった、学生募集の環境が変化した、校舎や寮の契約更新が近づいている、ほかの事業へ経営資源を集中したいなど、複数の事情が重なることがあります。
一方で、「売却」という言葉だけが先行すると、教職員や学生に不安を与えるおそれがあります。噂が広がれば採用や募集活動に影響し、募集代理店、取引先、近隣関係者との信頼にも関わりかねません。そのため、最初から広く情報を出すのではなく、誰に、いつ、何を伝えるのかを決め、学校を特定できない概要情報から段階的に検討を進めることが大切です。
また、日本語学校の価値は、直近の利益だけで決まるものではありません。定員と在籍の推移、国籍構成、入学期ごとの充足状況、COE(在留資格認定証明書)の申請・交付状況、出席率、退学・除籍の状況、進路実績、教職員体制、募集経路、学生生活支援、校舎・寮の条件、地域との関係などが、承継後の安定運営に影響します。課題がある場合も、それを隠すのではなく、事実、原因、改善状況、今後の対応を分けて説明できるようにしておくことが、検討の土台になります。
「今すぐ売る」と決めていなくても、選択肢を比較する準備はできます。第三者への譲渡だけでなく、親族、役職員への承継、一定期間の継続運営、組織再編なども含め、経営者様が何を実現したいのかを整理するところから始めます。
当センターが大切にする四つの視点

1. 譲渡検討の事実と学校情報を守る
初期相談は学校名や所在地を伏せたまま行えます。候補先へは、地域、学校の概況、規模、特徴、希望時期などを匿名化した「ノンネーム情報」から提示し、関心と適合性を確認します。学校名、詳細な財務資料、学生・教職員情報、募集代理店名など、学校を特定し得る情報は、NDA(秘密保持契約)と開示範囲を確認したうえで段階的に取り扱います。
秘密保持は、単にNDAを締結すれば終わるものではありません。候補先ごとの開示記録、資料の粒度、連絡手段、面談場所、現地訪問の時間帯、質問の窓口、社内で情報を知る人の範囲まで考える必要があります。当センターは、ノンネーム情報、概要資料、詳細資料、実名開示という順序を意識し、必要な範囲で情報を共有する方針です。
2. 学生の学びと生活を守る
承継の時期は、契約上の都合だけで決めることはできません。入学期、COE申請、学期、試験、進学・就職活動、学納金の支払時期、学生寮の更新など、学生生活の暦を踏まえる必要があります。運営主体や窓口が変わる場合には、学生が「授業は続くのか」「学費や証明書の扱いはどうなるのか」「寮や生活相談は誰が担当するのか」と不安を抱かないよう、説明内容と時期を準備します。
3. 教職員の雇用と教育体制を守る
校長、主任教員、専任教員、非常勤教員、登録日本語教員、事務職員、生活指導担当者など、それぞれの役割と雇用・委託関係を確認します。承継後の勤務条件、役割、指揮命令系統、教育方針、引継ぎ期間を曖昧にしたまま進めると、重要な人材の離職や教育運営の混乱につながる可能性があります。価格だけでなく、教職員の継続意向と必要なコミュニケーションを条件設計に含めます。
4. 学校の強みを比較できる情報にする
教育方針、募集力、学生支援、進学・就職指導、教職員の経験、地域連携、校舎・寮などの強みは、言葉だけでは買い手に伝わりにくいことがあります。数値、推移、契約、運用手順、具体的な取組を組み合わせて資料化し、「誰が引き継いでも再現できる部分」と「現経営者や特定職員に依存している部分」を分けて説明できるようにします。
ご相談の対象となる学校・教育関連事業
学校ごとに制度、教育目的、学生構成、運営形態が異なるため、対象に当てはまるか不明な場合も、まずは概要から確認します。公開サイトで案内している主な相談対象は次のとおりです。
- 留学課程を持つ日本語教育機関
- 法務省告示校として運営している学校
- 認定日本語教育機関、または認定申請・移行を検討している運営主体
- 進学指導を重視する日本語学校
- 就職・キャリア支援を重視する日本語学校
- 複数校舎を運営する学校、学生寮を併設または借り上げている学校
- 企業・法人向けの日本語研修事業
- 日本語教員の養成・研修に関連する事業
- 学生募集、生活支援、学生寮など、日本語教育に隣接する事業
- 学校運営会社の株式譲渡、教育事業の事業譲渡、グループ内再編を検討する法人
学校法人、株式会社その他の運営形態により、実行できる承継方法、必要な機関決定、契約、行政上の確認事項が異なります。個別のスキームは、弁護士、税理士、行政書士その他の専門家および関係行政機関への確認を前提に検討します。
買い手側では、既存の教育事業との統合を考える法人、留学生支援や人材事業との連携を考える法人、新たに日本語教育事業への参入を検討する法人、地域に教育基盤を残したい事業者などが想定されます。ただし、候補先としての適否は、資金力だけでなく、教育方針、運営体制、学校事業への理解、承継後の計画などを踏まえて個別に確認します。
日本語学校M&Aのデューデリジェンスで確認したいこと

デューデリジェンスは、買い手が問題を探すだけの手続ではありません。譲渡企業様にとっても、学校の運営実態を正確に説明し、承継後に誤解や紛争が生じる可能性を減らす機会です。財務・法務・税務・労務に加え、日本語学校固有の教育・在籍・募集・施設の運営を確認する必要があります。
学生募集、在籍、在留資格に関する確認
学生数は、ある一時点の合計だけでなく、定員、入学期別の入学者数、国籍別構成、卒業・修了、退学・除籍の推移とともに確認します。募集が特定の国や特定の募集代理店に集中している場合、現状の強みである一方、環境変化や契約終了の影響を受けやすい可能性もあります。複数年の推移、紹介料、返金条件、送客後の対応分担、契約書の有無を整理します。
COEについては、申請件数、交付件数、不交付・取下げなどの状況を、把握できる範囲で時期別・募集国別に確認します。在留資格の取得や更新は行政判断を伴うため、将来の交付を保証することはできません。過去の数値を将来予測と混同せず、申請書類の作成・確認体制、学生本人や代理店から受領する資料、記録保管、問題発生時の対応手順を確認することが重要です。
在籍管理では、出欠の記録方法、長期欠席者への連絡、生活状況の把握、学費未収、資格外活動に関する指導、退学・除籍の判断と記録、卒業・進路の確認などを見ます。個人情報を含むため、匿名検討の初期段階では学生を識別できる名簿や在留カードの写し等を不要に共有せず、集計値や運用概要から説明します。個別資料が必要となる段階では、目的、範囲、閲覧者、保管・返却・削除方法を確認します。
教育課程と学校運営に関する確認
教育理念や特色だけでなく、教育課程、授業時間、レベル編成、教材、成績評価、進級・修了判定、進学・就職指導、生活指導、自己点検・評価の実施状況を確認します。運営実態と規程・届出等の内容に差がないか、特定の教職員だけが手順を把握していないか、承継後にも続けられる体制かを見極めます。
告示校、認定日本語教育機関、認定申請・移行準備中など、学校の状況によって確認すべき制度上の論点は変わります。法令、告示基準、認定制度や行政運用は改正・変更されることがあるため、最新の情報を関係省庁等で確認し、必要に応じて専門家の助言を受けます。当センターの情報整理は、認定、届出、許認可その他の行政判断を保証するものではありません。
財務・会計・学納金に関する確認
決算書、試算表、税務申告、資金繰り、借入、役員との取引など一般的な財務資料に加え、学納金の受領時期と役務提供期間の対応、前受金、未収金、返金規程、奨学金、募集紹介料、寮費、教材費等を整理します。入学期が複数ある学校では、月次の損益や現預金の動きが季節によって変わるため、単月の数字だけで判断しないことが大切です。
修繕、採用、認定制度対応、設備更新など、承継後に必要となる追加投資も検討します。利益が出ていても、校舎移転や大規模修繕が近い場合には、買い手の投資計画に影響します。一方で、一時的な費用や経営者個人に関係する支出が含まれる場合は、実態を説明できるように分けておきます。会計・税務上の扱いは税理士、公認会計士等への確認が必要です。
契約、法務、個人情報に関する確認
定款、登記、株主・社員・役員関係、理事会等の意思決定、重要契約、借入・担保、訴訟・紛争・苦情の有無などを確認します。学校法人その他の法人形態によっては、一般の株式会社と同じ株式譲渡を選べない場合があります。事業譲渡、合併、運営主体の変更その他の方法を含め、実行可能性と手続を専門家と確認します。
学生、卒業生、教職員、応募者、保証人、募集代理店担当者等の個人情報は、目的外利用や過剰な開示を避けなければなりません。M&Aの検討に必要だからといって、すべての個人情報を初期段階で開示する必要はありません。個人を識別できない集計、マスキング、閲覧限定、データルーム等を使い分け、契約終了時の削除・返却も含めて管理します。
教職員体制と雇用承継の考え方
日本語学校の運営を支えるのは、人です。校長や主任教員だけでなく、専任・非常勤教員、登録日本語教員、事務局、学生募集、入管関連業務、生活指導、進路指導、寮管理など、多様な役割が連携しています。組織図上の人数が足りているかだけでなく、誰がどの業務を担い、休職・退職時に代替できるかを確認します。
準備段階では、雇用契約・業務委託契約、就業規則、賃金、勤怠、社会保険、有給休暇、残業、更新時期、兼務、資格・経歴、採用計画、退職予定などを整理します。法的な労務デューデリジェンスは社会保険労務士や弁護士等に確認し、個人別の情報は開示時期を慎重に判断します。
教職員への説明が早すぎると不安が広がる一方、最終段階まで何も準備しなければ、突然の告知になりかねません。そこで、交渉中は限られた関係者で対応しつつ、基本合意、最終契約、実行日などの節目に合わせて、説明者、説明資料、個別面談の要否、質問窓口を準備します。承継後の雇用を希望する場合は、役割や条件を曖昧にせず、買い手と確認しておくことが重要です。
教育方針の継続についても、単に「変えない」と約束するだけでは足りません。カリキュラム、教材、評価、学生支援、会議体、研修、採用基準など、方針を日々の運用へ落とし込む仕組みを引き継ぎます。現経営者や校長に依存する判断が多い場合は、マニュアル化、権限移譲、一定期間の引継ぎ支援などを検討します。
校舎・学生寮・設備・地域関係の確認
校舎や寮は、所有か賃貸かによって承継方法が異なります。賃貸の場合は、契約名義、契約期間、更新、賃料、敷金・保証金、原状回復、用途、譲渡・転貸・運営主体変更に関する条項、貸主の同意の要否を確認します。株式譲渡で法人が変わらなくても、支配権変更に関する通知や承諾が必要な契約もあり得ます。
校舎用途、建物・設備の状態、消防、防災、避難経路、教室数、収容力、バリアフリー、看板、修繕履歴、更新予定も整理します。ここで大切なのは、承継時点で使えているかだけでなく、今後の学生数や教育計画に対して十分か、追加投資が必要かを見通すことです。契約、建築、消防その他の適法性については、貸主、行政、専門家等への個別確認が必要です。
学生寮では、所有・賃借・借上げ・管理委託などの形態、部屋数、入居率、寮費、保証金、光熱費、家具・備品、管理人、門限や生活ルール、退去対応、修繕、近隣からの相談・苦情への対応を確認します。学校本体の収支と寮の収支が混在している場合は分けて把握し、寮契約が学校の承継に伴って移行できるかを確認します。
日本語学校は地域社会との接点が多い事業です。近隣住民、自治体、警察・消防、医療機関、進学先、就職先、アルバイト先、支援団体などとの関係が、学生生活の安定につながることがあります。承継に際しては、これまで築いた関係を誰が、いつ、どのように引き継ぐのかを計画します。
買い手・承継先は、価格だけで選ばない
高い価格を提示した候補が、必ずしも学校にとって最適とは限りません。譲渡企業様が重視する価値を言語化し、それを実行できる候補かを見極めます。
主な確認観点は、教育事業への理解、資金調達の確度、承継後の運営責任者、教職員の継続方針、学生支援の考え方、学校名・教育方針の扱い、地域との相性、追加投資の計画、行政対応を行う体制、意思決定の速さ、情報管理姿勢などです。異業種から参入する候補であっても、目的、体制、専門人材の確保、学びへの姿勢が具体的であれば検討の対象になり得ます。反対に、既存の教育事業者でも、統合方針や資金計画が学校の希望と合わない場合があります。
候補先の比較では、希望価格だけでなく、支払方法、資金証明、最終契約までの条件、役員の退任時期、表明保証、補償、引継ぎ期間、教職員雇用、校舎・寮、学校名、学生・関係者への告知、成約後の運営計画を一覧にします。重要条件を早めに確認することで、詳細調査後の大きな認識違いを減らします。
日本語学校の価値・譲渡価格をどう考えるか
企業価値や譲渡価格は、決まった倍率だけで自動的に算出できるものではありません。収益力、純資産、借入、運転資金、将来の投資、契約、リスク、買い手との相乗効果、交渉条件などによって変わります。M&Aでは、収益を基礎にした考え方、資産・負債を基礎にした考え方、類似取引等を参照する考え方などがありますが、どの方法を重視するかは個別事情によります。
日本語学校では、定員・在籍の推移、学生募集の再現性、国籍・代理店の分散、COEの状況、出席・退学・進路、学納金の前受・未収、教職員体制、校舎・寮契約、認定制度への対応、地域での運営実績、経営者への依存度なども、買い手の判断に影響し得ます。これらは単純に点数化できるものではなく、強みと課題の両面から説明します。
希望価格を設定するときは、「必要な手取り額」「客観的な算定」「市場で受け入れられる条件」「価格以外に守りたいこと」を分けて考えます。価格を高く見せるために一時的な数値だけを強調するのではなく、再現可能な収益、必要投資、潜在債務、契約上の制約を含めて検討します。当センターは企業価値の整理を支援しますが、提示価格や成約価格、候補先の出現を保証するものではありません。
匿名相談から引継ぎまでの基本的な流れ
案件ごとに順番や期間は異なります。学校の学期、募集期、制度対応、候補先の調査、行政・専門家確認などにより、予定が変わる場合があります。
STEP 1 匿名での初期相談
学校名を伏せたまま、譲渡を考えた背景、希望時期、学校の概況、現状の課題、守りたい条件を伺います。売却の意思が固まっていなくても構いません。第三者承継を進めるか、準備期間を置くか、別の選択肢を検討するかを整理します。
STEP 2 支援範囲・費用・情報管理の確認
当センターの支援範囲、譲渡企業様0円表示の範囲、外部費用の可能性、情報の取扱い、契約内容を確認します。買い手側に費用が発生する場合は、契約前に条件を説明します。個別案件では締結する契約書面が優先します。
STEP 3 学校運営と希望条件の棚卸し
財務、学生、募集、COE、在籍管理、教育課程、教職員、校舎・寮、重要契約、制度対応、地域関係を整理します。同時に、希望価格、時期、引継ぎ期間、役員の関与、学校名、教育方針、教職員の雇用など、譲渡企業様が重視する条件を明確にします。
STEP 4 ノンネーム資料の作成
学校を特定しない範囲で、地域、規模、事業概要、特徴、財務傾向、承継理由、希望条件などをまとめます。学生個人や教職員個人、募集代理店等を不必要に特定できる情報は掲載しません。譲渡企業様と開示内容を確認したうえで候補先への打診に用います。
STEP 5 候補先の探索・選定
買い手の希望地域・規模・方針、教育事業への理解、資金力、運営体制、学校との相性を踏まえて候補を検討します。関心があるというだけで実名を開示せず、候補先の概要、検討目的、開示の可否を確認します。
STEP 6 NDA・実名開示・初期面談
秘密保持契約の締結を前提に、承認した候補先へ学校名や詳細情報を段階的に開示します。経営者面談では、譲渡理由、学校の歴史、教育方針、強み、課題、承継後の構想を相互に確認します。学生や教職員に察知されることを避けるため、訪問方法や面談場所にも配慮します。
STEP 7 条件協議・基本合意
価格、スキーム、支払、独占交渉、調査範囲、役員・教職員、学校名、校舎・寮、引継ぎ期間、告知などの主要条件を協議します。基本合意の法的拘束力は条項によって異なるため、弁護士等による確認が重要です。
STEP 8 デューデリジェンス
買い手や専門家が財務、税務、法務、労務、事業、教育運営等を確認します。質問窓口をまとめ、資料の版管理と開示記録を行います。指摘事項がある場合は、事実関係、影響、対応案を整理し、価格・契約条件・実行前提へ反映します。
STEP 9 最終契約・実行準備
最終条件、表明保証、補償、前提条件、誓約事項、引継ぎ、契約解除等を確認します。法人形態、譲渡スキーム、校舎契約、行政対応等に応じて必要な決議、同意、届出、専門家確認を進めます。契約は必ず個別案件の専門家による確認を前提とします。
STEP 10 関係者への説明と承継後の引継ぎ
学生、教職員、募集代理店、取引先、貸主、地域関係者等への説明を、合意した順序と内容で行います。成約後も、授業、在籍管理、募集、生活指導、学納金、寮、証明書発行、行政対応等が途切れないよう、担当者、期限、未決事項を一覧にして引き継ぎます。
承継後の最初の365日を見据える
M&Aは契約の実行日が終点ではありません。実行後には、経営権限、銀行、会計、勤怠、メール・システム、個人情報へのアクセス、募集活動、教職員会議、学生対応、校舎・寮管理など、多数の実務が動きます。初日から必要なこと、最初の30日で確認すること、学期内に整えること、次の募集期までに判断することを分けて計画します。
特に、学生と教職員の安心を損なわないことが重要です。変更がある場合は、理由、時期、影響、問い合わせ先を具体的に伝えます。変更しない事項も明示すると、不要な不安を減らせます。買い手は、現場を急に一律変更するのではなく、現行運用の背景を理解し、必要な改善を優先順位に沿って進めることが望まれます。
ご相談前の準備チェックリスト
初回相談ですべての資料が揃っている必要はありません。分かる範囲から始め、不足資料と確認担当を後で整理できます。学生や教職員を個人識別できる資料は、必要な段階まで送信しないでください。
基本情報
- 運営法人の種類、設立、役員・株主等の構成
- 学校の沿革、所在地、運営校数、学校区分
- 定員、在籍数、入学期、主な教育目的
- 譲渡を検討する背景、希望時期、相談できる関係者の範囲
学生・募集・在留関係
- 直近数年の期別・国籍別の入学者、在籍、卒業・修了、退学・除籍
- COEの申請・交付・不交付等の集計
- 出席率、学費未収、生活指導、進路実績の集計
- 募集国、募集代理店、紹介料、契約、返金条件
- 学生募集の年間スケジュールと主要な担当者
教育・制度対応
- 教育理念、教育課程、時間割、教材、成績評価、進級・修了の基準
- 自己点検・評価、教員研修、学生アンケート等の実施状況
- 告示校・認定日本語教育機関等に関する現在の状況
- 行政への届出・報告、過去の指摘と対応状況
- 現在進めている認定申請・移行・体制整備
教職員・組織
- 校長、主任教員、専任・非常勤、登録日本語教員、事務局の体制
- 生活指導、進学・就職指導、募集、寮管理等の担当分担
- 雇用・委託契約、就業規則、勤怠、社会保険、休暇の概要
- 採用予定、退職予定、業務の属人化、引継ぎが必要な役割
財務・税務
- 直近の決算書、税務申告書、月次試算表、資金繰り
- 借入金、担保、リース、役員・関係会社との取引
- 学納金、前受金、未収金、返金、募集費、寮収支
- 今後必要となる修繕、採用、移転、設備、制度対応等の投資
校舎・寮・設備
- 所有・賃貸の別、契約期間、賃料、更新、承諾・通知条項
- 校舎用途、消防・防災、教室数、面積、設備、修繕履歴
- 寮の部屋数、入居率、寮費、管理方法、生活ルール
- 貸主、管理会社、近隣関係者との未解決事項
契約・法務・情報管理
- 定款、登記、議事録、重要な意思決定記録
- 募集代理店、業務委託、システム、教材、取引先等の契約
- 苦情、紛争、訴訟、行政対応、事故等の有無と対応記録
- 個人情報・機密情報の管理方法、アカウント・アクセス権限
- 候補先へ開示できる情報と、事前承認が必要な情報
希望条件
- 希望価格とその理由、希望する支払条件
- 希望時期、引継ぎ期間、現経営者・役員の関与
- 学校名、教育方針、教職員雇用、学生支援の継続希望
- 候補から除外したい相手、地域・競合に関する配慮
- 学生、教職員、代理店、取引先、地域への告知方針
費用について
- 相談料
- 着手金
- 中間金
- 当社成功報酬
公開サイトで案内している「譲渡企業様0円」の対象は、当センターが譲渡企業様から受領する相談料、着手金、中間金、当社成功報酬です。検討途中で相談を終える場合を含め、個別の条件は契約前にご確認ください。
次の費用は0円表示に含まれません。税金、登記費用、印紙代、弁護士・税理士・公認会計士・社会保険労務士・行政書士等の外部専門家費用、行政手続費用、資料取得費その他の実費は、必要に応じて別途発生する場合があります。誰に、何のために、いくら支払うのかを事前に確認することが大切です。
買い手企業様に費用が発生する場合は、契約前に支払条件、算定方法、支援範囲をご説明します。ウェブサイト上の一般的な説明より、個別に締結する契約書面の内容が優先されます。
秘密保持と情報管理について
当センターは、学校名、所在地、譲渡検討の事実、学生・教職員情報、財務資料、候補先情報等を機密情報として扱い、必要な範囲で利用する方針を公開しています。候補先への実名開示は、原則として事前確認を行い、NDA締結後に段階的に進めます。
ただし、情報管理は当センターだけで完結するものではありません。譲渡企業様、買い手、外部専門家、関係者それぞれが、メールの宛先、共有リンク、印刷物、会議場所、社内共有、端末・アカウントを適切に管理する必要があります。個人情報を含む資料は、目的と必要性を確認し、可能な限り匿名化・集計・マスキングを行います。
当センターの情報セキュリティ方針、プライバシーポリシー、利益相反管理方針、中小M&Aガイドライン遵守方針、法務・免責事項は、公式サイトでご確認いただけます。
よくあるご質問
Q1. まだ譲渡を決めていません。それでも相談できますか。
はい。公開サイトでは、売却を決める前の相談を受け付けています。現在の学校運営、経営者様の希望、準備に必要な時間を整理し、第三者への譲渡、親族・役職員への承継、継続運営などの選択肢を比較するところから始められます。
Q2. 学校名や所在地を明かさずに相談できますか。
初期相談では、学校名や詳細な所在地を伏せることができます。地域、規模、学校区分、在籍状況など、学校を特定しにくい概要から伺います。候補先への実名開示は、NDAと開示範囲を確認したうえで段階的に進めます。
Q3. 教職員や学生に知られずに検討できますか。
初期段階では情報を知る人を限定し、匿名概要やNDAを利用して進めます。ただし、最終的な承継には、時期を見て関係者への説明が必要です。「絶対に知られない」と保証することはできないため、情報管理と告知計画を案件ごとに設計します。
Q4. 譲渡企業側に費用はかかりますか。
当センターが譲渡企業様から受領する相談料、着手金、中間金、当社成功報酬は0円です。税金、登記、印紙、外部専門家、行政手続、資料取得等の費用は含まれず、別途発生する場合があります。個別契約の内容をご確認ください。
Q5. 赤字や定員未充足でも相談できますか。
相談できます。ただし、相談できることと成約できることは同じではありません。収支、借入、募集力、在籍管理、教職員、校舎・寮、今後必要な投資などを整理し、承継の可能性と条件を個別に検討します。
Q6. COEや在籍管理に課題があっても相談できますか。
相談できます。課題の有無だけでなく、何が起きたのか、どの期間・範囲に影響するのか、現在どのように改善しているのかを整理します。行政判断や将来のCOE交付、在留資格を保証することはできず、必要に応じて関係機関や専門家へ確認します。
Q7. 認定日本語教育機関への移行・申請準備中でも対象ですか。
公開サイトでは、認定日本語教育機関や認定申請・移行準備中の事業も相談対象として案内しています。現在の状況、計画、教員体制、施設、教育課程等を整理します。認定の可否や時期は行政判断であり、当センターが保証するものではありません。
Q8. 学校法人でもM&Aできますか。
運営法人の種類により、可能な承継方法と必要手続が異なります。株式会社の株式譲渡と同じ方法をそのまま使えない場合があるため、事業譲渡、組織再編、役員・評議員等の構成変更などを含め、弁護士その他の専門家と関係行政機関への確認を前提に検討します。
Q9. 校舎や学生寮が賃貸でも進められますか。
賃貸でも検討できます。賃貸借契約の名義、期間、更新、用途、譲渡・転貸・支配権変更、貸主の承諾や通知、保証金、原状回復等を確認します。校舎用途、消防、防災、寮管理についても、必要に応じて貸主、行政、専門家へ確認します。
Q10. 教職員の雇用を継続する条件を付けられますか。
希望条件として買い手と協議できます。対象となる職員、雇用・委託の別、待遇、役割、引継ぎ期間、本人への説明時期を整理します。ただし、最終的な条件は当事者の合意や適用法令によるため、希望が必ず実現するとは限りません。
Q11. 学校名や教育方針を残せますか。
学校名、教育理念、カリキュラム、学生支援の継続を希望条件として提示できます。買い手の事業計画、契約、制度上の確認事項と調整し、可能な範囲を具体化します。単なる口頭の意向ではなく、重要事項は契約や引継ぎ計画へ反映することが大切です。
Q12. 初回相談にはどの資料が必要ですか。
すべて揃っている必要はありません。学校区分、地域、定員・在籍数、教職員体制、校舎・寮、譲渡理由、希望時期など、分かる範囲から始められます。決算書や詳細資料は、必要性と開示時期を確認しながら整理します。
Q13. どのくらいの期間で成約しますか。
一律の期間は示せません。資料準備、候補先探索、NDA、条件協議、デューデリジェンス、契約、行政・貸主等の確認、学期や募集期によって変わります。急ぐ場合も、情報管理や重要な確認を省略せず、現実的な工程を組みます。
Q14. 譲渡価格はどのように決まりますか。
財務、資産・負債、収益力、在籍・募集、教職員、校舎・寮、必要投資、契約、リスク、買い手との相乗効果、交渉条件等を踏まえて検討します。算定は判断材料の一つであり、最終価格は当事者間の交渉と契約で決まります。
Q15. 買い手はどのように選びますか。
希望地域・規模・価格だけでなく、教育事業への理解、資金力、運営責任者、教職員・学生への方針、追加投資、学校名や教育方針の扱い、情報管理姿勢等を確認します。譲渡企業様の承認なく学校名を候補先へ開示しない方針です。
Q16. 異業種から日本語学校の買収を相談できますか。
相談できます。参入目的、既存事業との関係、投資条件、運営体制、教育人材の確保、承継後の計画を確認します。案件の紹介や成約を保証するものではなく、学校側の希望と適合性を踏まえて検討します。
Q17. NDA前に買い手が見られる情報はどの程度ですか。
地域、定員規模、在籍の概況、収益傾向、校舎・寮の有無、承継希望時期など、学校を特定しにくい匿名概要が中心です。学校名、詳細所在地、個別の学生・教職員・代理店情報、詳細財務等は、NDAと譲渡企業様の確認後に段階開示します。
Q18. 買収後の運営やPMIも相談できますか。
公開サイトでは、成約後の学生・教職員への説明、募集活動、行政対応、校舎・寮、地域対応などの引継ぎ設計を支援範囲として案内しています。具体的な支援内容と期間は、案件・契約により確認します。
Q19. 学生、教職員、募集代理店にはいつ伝えますか。
案件の進捗、NDA、基本合意、最終契約、引継ぎ計画を踏まえて決めます。早すぎる告知も遅すぎる告知も混乱の原因になり得るため、対象者ごとに説明時期、説明者、内容、質問窓口を準備します。
Q20. 相談したら必ず売却しなければなりませんか。
相談したことだけで譲渡が確定するものではありません。支援契約や基本合意等を締結する場合は、その内容を確認してください。検討の途中で、継続運営や別の承継方法が適切だと判断することもあり得ます。
運営会社・お問い合わせ
日本語学校M&A総合センターは、株式会社M&A Doが運営しています。
- 運営会社: 株式会社M&A Do
- 代表者: 代表取締役 濱田 啓揮
- 設立: 2021年4月2日
- 資本金: 1,000万円
- 本社所在地: 〒107-0061 東京都港区北青山一丁目3番1号 アールキューブ青山3階
- 事務所所在地: 〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅4丁目24-5 第2森ビル
- 電話番号: 03-4560-0084
- 電話相談受付: 平日10:00〜17:00
- 事業内容: M&A支援事業(M&A仲介、M&Aアドバイザリー業務)、スカウト型M&A、事業承継サポート、後継者スカウト、PMI(経営統合)サポート、企業価値評価
お問い合わせフォームは24時間送信できます。公開フォームの案内では、送信後に自動返信メールが届き、担当者から原則1〜2営業日以内に連絡するとしています。混雑、入力内容、休業日等により連絡時期が前後する可能性があります。
学校名を明かす前に、まずは現在地を整理しませんか
譲渡するかどうかを決める前でも、準備は始められます。後継者、教職員、学生募集、認定制度、校舎・寮、資金繰りなど、気になっていることを一つだけお伝えいただく形でも構いません。学校名・法人名は任意で、匿名相談の場合は空欄のままフォームを送信できます。学生・教職員を個人識別できる資料は、必要な段階まで送信しないでください。
譲渡・売却・事業承継を検討する学校・運営会社様
相談フォームでは、お名前、メールアドレス、同意事項を必須とし、法人名・学校名、電話番号、学校概要、希望時期等は任意項目として案内されています。
日本語学校の買収・承継を検討する企業様
希望地域や規模が未定でも登録できます。会社名、既存事業、日本語教育の運営経験、投資条件等は分かる範囲で入力できます。買い手企業様の社名・担当者名を譲渡検討先へ無断で開示しない方針と、匿名化した買収ニーズ情報の利用範囲をフォーム上で確認できます。
電話での相談:03-4560-0084(平日10:00〜17:00)
ご利用前に必ずお読みください
本ページは、日本語学校のM&A・事業承継に関する一般的な情報と、当センターの公開情報をまとめたものです。特定の取引、学校、法人に対する法務、税務、会計、労務、行政手続、在留資格、許認可、個人情報保護その他の専門的助言ではありません。
当センターは、成約、候補先の提示、希望価格での譲渡、資金調達、行政上の認定・届出・許認可、COEや在留資格、学生募集、教職員採用、承継後の業績・運営・PMIの結果を保証しません。企業価値、譲渡条件、実行可能性は、提供資料、調査、交渉、関係者の同意、行政運用、契約条件等により変わります。
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